App Storeの審査ガイドラインについて書いただけで時間を使ってしまったので、本題の「審査に通らなかった」原因について書き残しておきたいと思います。
Twitterのタイムラインを読んでいると、Appleの審査についてモナコイン関係者間で物議を醸していたようです。僕が開発したMonappyビューアがリジェクトされた件は、ウォレットアプリとは異なり別の観点からのリジェクトです。
前回の記事は「Monappyビューアを作ったが審査に通らなかった(前編)」です。こちらも合わせてお読みください。
1回目と2回目のリジェクト
1回目のリジェクト理由については以前に書きました。2回目も同じ理由でリジェクトされています。
iOS向けMonappyビューアを作り始めた(その11) 理由は「4. 2 Design: Minimum Functionality」です。
リジェクト理由に困ったらとりあえず「4. 2 Design: Minimum Functionality」と書いておけばいいとAppleは思っているんじゃないか?と思うくらいよく見かけるリジェクト理由ですね。しかも指摘内容が具体的ではないため対応が取りにくいです。
- 理不尽なリジェクトを受けたiOSアプリが公開されるまでの経緯 - Qiita
- アプリ開発未経験者がiOSアプリをストアに公開した話 - Qiita
ガイドラインを見ると、最低限の機能が実装されていないものやコンテンツのリンク集(2chまとめとかね)、Webサイトを単に再パッケージものはダメと書かれています。1回目は開発中から懸念していた通りダメで、機能を追加したにも関わらず2回目もリジェクトされてしまいました。
2回目のリジェクト時に反論した
2回目の審査時には、「Monappyと連携してるTwitterアカウントでログインするとマイページタブがアンロックされる。マイページタブでは自分自身のアドレスを簡単に見せることができるし、現在保有しているモナコインの現在評価額を見ることができる」という機能を実装していました。
文章に起こすとややこしいな…… ログインしたTwitterアカウントからscreen_nameを取得して、Monappyのアカウント名を調べるということがやりたかったんです。
即リジェクトされたため、なんとなくまともに審査されている気がしなかったので「低機能とはなんやねん!(意訳)」と反論して数日待ったところ、今度はちゃんと審査しましたと詳細なリジェクト理由について教えてくれました。
Appleからのリジェクト理由は、以下の通りでした。「レビューを開始しましたがログインできませんでした(意訳)」です。
Guideline 2.1 - Information Needed
We have started the review of your app, but we were unable to successfully log in with provided account.
Guideline 2.1 - Information Needed
We have started the review of your app, but we are not able to continue because we need additional information about your app.
Monappyと関連づけているTwitterアカウントをレビューノートに載せていましたが、そもそもログインに成功してなかったことがわかりました。
Minimum Functionality対策で実装した機能が、Appleの人にまったく見てもらえていないことがわかりました。
3回目のリジェクト
前回のリジェクトを受けてモチベーションが下がりきっていました。
Appleの人にTwitterアカウントにログインしてもらうことはやめて「現在の評価額機能」だけで勝負してみようと考え、マイページタブを削除して、資産タブを追加してみました。
審査に出した結果、またリジェクトされるわけなのですが、今回は理由が大きく変わっていました。
Guideline 4.1 - Design - Copycats
Your app or its metadata appears to contain misleading content. Specifically, the app icon creates a misleading association with Monacoin.
「あなたのアプリのアイコンが「モナコイン」と関係があると誤解を招いています(意訳)。」モナコインを連想させるようなコンテンツが含まれているとダメなようです。
ここの項目が特に重くて、このあとのメッセージで「アプリアイコンが変更されない限り、あなたのアプリの審査は遅延させる」とも書かれていました。
Guideline 4.2.2 - Design - Minimum Functionality
We noticed that your app only includes links, images, or content aggregated from the Internet with limited or no native iOS functionality. Although this content may be curated from the web specifically for your users, since it does not sufficiently differ from a mobile web browsing experience, it is not appropriate for the App Store.
そして毎回ご指摘いただく「Minimum Functionality」。
今回は4.2ではなくて4.2.2なので「4.2.2 カタログを除いて、アプリケーションの主な目的が販促資料、広告、Webクリッピング、コンテンツのまとめ、リンク集であることは許可されません。(審査ガイドラインより)」ということです。
まとめ
当初検討していたMonappyビューア機能をコアとして機能追加していこうと考えていましたが、どうも厳しそうなことがわかりました。別のアプリを作って、おまけにMonappyのコンテンツも載せるくらいで考えるのがよさそうですね。
前回書きましたが、今後は開発は縮小して、自分用にちょいちょい機能追加をしていって、気分が乗ったらまたアプリ審査に出すようにしたいと思います。そこで運がよければ日の目を見ることがあるかもしれません。
1ヶ月半ほどですが楽しく暇を潰すことができました。次は何しましょうかね……なんか面白そうなアプリのアイディアがあれば教えてください。
それでは、長い間Monappyビューア開発記録をお読みいただきましてありがとうございました。
関連記事
Monappyビューア「Monatomo」開発関連記事は以下の通りです。
もし記事を読んで「よかった!」というものがありましたら M8GmY7ZpkjFvg1VRvCRUEyQ2NQg6nqA5TT (モナコイン のアドレスです)までおひねりよろしくお願いします。
- iOS向けMonappyビューアを作り始めた(その1)
- iOS向けMonappyビューアを作り始めた(その2)
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- Monappyビューアを作ったが審査に通らなかった(前編)
- Monappyビューアを作ったが審査に通らなかった(後編)